
「今はやる気がわいてこないから後にしよう」
「少し気晴らしをして、やる気が出るのを待とう」
このように思って本来やるべきことを後回しにする人は多いと思います。
でも実はやる気って自然にわいてくるものじゃないんですよね。
やる気がわいてこないのは当たり前
やる気は待っていても一向に出てきません。
なぜならやる気が出る一番の方法は「やる」ことだからです。
つまり、やる気が出てから作業するんじゃなくて、作業してからやる気が出てくるのです。
たとえば
「やる気が起きない学校の宿題。でも一度始めてみたらその後はサクサク進んだ」
「部屋の掃除はめんどくさくてやる気が出ない。でもいざ始めてみると、時を忘れて掃除に夢中になっていた」
なんて経験はないでしょうか?
このように作業をやり始めるとだんだんやる気が出てくる現象を「作業興奮」と呼びます。
やる気を出す最短の方法は「まずやる」ことなのです。
作業興奮を起こすにはどうしたらいいか?

でもその「まずやる」っていうのが難しいんだよね

その場合は「まずやる」のハードルを下げてあげよう
たとえば「毎日20ページ問題集を進める」という目標があるとしましょう。
その場合いきなり20ページ問題集を進めることを意識すると「まずやる」という気にもなりづらい。
そこで「とりあえず1ページだけやる」という課題を設定して参考書を開きます。
すると、1ページ勉強するうちに作業興奮が起こり、2ページ、3ページ……とサクサク勉強が進んでいきます。
それでも難しいなら
「とりあえず1問だけ解く」
「とりあえず勉強机に向かう」
というような、もっとカンタンな課題を設定しましょう。
あるいはダイエットのために「毎日ウォーキングを3kmする」という目標があるとします。
その場合はまず「100mだけ外を歩く」という意識で外に出る。
すると行動前の心理的ハードルが下がり、いったん歩き始めさえすれば自然にやる気が出てくるため、目標達成率がグーンと高くなります。
面倒なことを減らす

「まずやる」のハードルを低くするには「面倒なこと」をあらかじめ減らしておくのも大切です。
たとえば読書を習慣づけたいとする。
その場合、あらかじめ読む本を開いて、手の届きやすい場所においておきます。
「本を出す」「ページを開く」というほんの少しの面倒を減らしてやることで「まずやる」のハードルが大きく下がるのです。
これはスマホで電子書籍を読む人にも有効なテクニックです。
たとえばスマホをロックするとき、多くの人はホーム画面にしてからロックするでしょう。
ですがホーム画面にせず、電子書籍を開いたままロックするようにします。
すると次スマホを開いたとき、電子書籍をいちいち開く手間が省かれ、自然に電子書籍を読む確率が高くなるのです。

ほんのささいな「面倒」が作業に取りかかるハードルを上げてるんだね
その他のやる気コントロール法
まとめると以下のようになります。

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