
睡眠時間が短いことで起きるデメリットは以前紹介しました。
しかし実は睡眠をとりすぎるのも健康に良くありません。
1日に最適な睡眠時間は7時間~7時間半程度と言われており、8時間以上寝る人よりも病気で亡くなる確率が低いことが分かっています。
では8時間以上寝る人の末路とはいったいどんなものなのでしょうか?
8時間以上寝る人の末路

8時間以上寝る人の末路を結論から言いましょう。
5時間睡眠の場合よりも寿命が短くなる
というのが統計的に分かっていることです。
ちなみにこれはサンディエゴ大学で行われた調査で判明しました。
この調査ではまずアメリカに住む100万人の睡眠時間を調べます。
そして6年後に同じ100万人を再び追跡調査しところ、睡眠時間が7.5時間だったグループがもっとも病死率が低かったのです。
グラフにすると以下のとおり。
このグラフを見てわかるのは、5時間睡眠の人よりも8時間睡眠の人のほうが死亡リスクが高いということ。
さらに3時間睡眠の人よりも10時間睡眠の人のほうが死亡リスクが高いのです。
また睡眠を取りすぎると、体のリズムが崩れることでかえって疲労が溜まったりダルさが続いたりします。
「寝すぎで頭が痛い」というのもワリとよく聞く話ですよね。
睡眠をとりすぎる理由

でも8時間以上の睡眠をとらないと眠くてスッキリしないんだよね
8時間以上の睡眠を取らないと眠い……
睡眠をとりすぎてしまう人にはよくある話です。
彼らは以下のどちらかにあてはまる可能性が高いと思っていいでしょう。
- 生まれつきロングスリーパーである
- 睡眠の質が悪い
それぞれ順番に説明していきますね。
生まれつきロングスリーパーである
一般的に人の睡眠時間は7.5時間ぐらいが平均であり、この睡眠時間がもっとも体に良いと言われています。
しかしごく一部、これに当てはまらない体質を持つ人が存在します。
それがショートスリーパー、あるいはロングスリーパーと呼ばれる人たちです。

ショートスリーパーで有名なのは3~4時間睡眠のエジソンやナポレオン。
ロングスリーパーでは10時間以上寝るアインシュタインが有名だね
研究によると、どちらも生まれつきの遺伝子によって決まるそうです。
なので「ショートスリーパーになりたい!」と思っても努力でなれるようなものじゃないんですね。
とはいえ、これらの特異体質を持つのは全体のほんの数パーセントだけ。
なので多くの場合は以下に述べるものが睡眠を取りすぎてしまう原因であると考えていいでしょう。
睡眠の質が悪い
「8時間以上寝ないと眠い」
という人に多いのが、そもそも睡眠の質が悪いというケースです。
睡眠は量よりも質が大事というのは昔から言われている話。
たとえば”質の悪い8時間睡眠”と”質の良い5時間睡眠”だったら、後者のほうがはるかに高い眠りの効果を得られます。
さきほど「8時間以上寝る人は5時間しか寝ない人よりも寿命が短い」と述べましたが、
8時間以上眠らねばならないような質の低い睡眠をとってるから寿命が短くなる
というのが実際のところかもしれません。
では「質の良い睡眠」というのはどうやったら取れるのか?
これについては『睡眠の質を高める7つの方法』という記事で詳しく解説しているます。
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8時間以上寝る人の末路まとめ
以上、8時間以上寝る人の末路について解説しました。
寝る時間が短すぎるのも良くありませんが、睡眠をとりすぎるのも良くないんですね。
このように睡眠には知らなければ損する常識がたくさんあります。
当サイトでは睡眠に関する情報を多数紹介しているので、眠りの質を改善したい人はぜひ御覧ください。
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