
バイク走行中の危険として忘れてしまいがちなのが野生動物の存在。
とくにバイクと鹿の衝突は毎年のように耳にしますよね。
今回は私のバイクと鹿がもう少しで衝突するかもしれなかった話をしていきます。
バイクと鹿の衝突事故が起こりそうになった話
これは以前バイクで富士山周辺を走っていたときの話です。
具体的にいうと県道152号線を走っていました。
この道はかなり空いていて、見晴らしもいい絶好のツーリングルート。
ある程度走っていると、メチャクチャゆっくり走っている車に追いつきました。

この車ものすごい遅いなぁ……
ちょっと不満を感じつつもしっかり車間を開けて走行。
事件が起こったのは10分ほど走ったところです。
突然、前を走っている車の前方を鹿が横断!!
もうすぐで衝突してしまうスレスレのタイミングで鹿が横切っていきました……
私のアクションカメラにもその鹿が写っています。
安物カメラだったため画質が悪いのですが、肉眼だともっとハッキリ鹿の姿が見えましたね。

今回はゆっくり走ってる車の前を鹿が横切ったため、運よくなんの事故も起こりませんでした。
しかしもし前方を走る車が存在せず、私がバイクで先頭を走っていたとしたらどうでしょう。
もしかしたらバイクと鹿が衝突していたかもしれません。
あるいは突然出現した鹿に驚いて、ブレーキを思いきり握りこみスリップしていたかもしれません。
ほんの数秒タイミングがずれていたら、私のバイクと鹿が衝突していた可能性は十分考えられます。

あのときは前の車がいてくれてホントに良かったと思ったね
バイクの鹿対策

今回の例のように、鹿はいきなり道路に飛び出してきます。
車ならぶつかっても大半は無事でいられるかもしれませんが、バイクなら最悪命を落としかねません。
ではバイクの鹿対策はどのようにしたらいいのでしょうか?
スピードを出しすぎない
まずひとつはスピードを出しすぎないこと。
こういった見通しのいい空いた道はついついスピードを上げてしまいがちですが、野生動物は思わぬところから突然飛び出してきます。
スピードが速ければ速いほど、急な対応が間に合いません。
また衝突したときのダメージや、転倒したときのリスクもはるかに高まります。
なのでバイクと鹿の衝突事故を防ぐにはスピードを出しすぎないことがまず大切です。
ABS付きのバイクに乗る
ただしある程度ゆっくり走っていても、野生動物の急な出現にはどうしてもパニックを起こしてしまうもの。
パニックを起こした際に怖いのが、急ブレーキをかけてタイヤがロックしてしまうことです。
この対策として有効なのがABS付きのバイクに乗ることになります。

ABSってなんだっけ?
ABSとはアンチロック・ブレーキシステムの略で、急ブレーキをかけたときにタイヤロックを防いでくれる最新技術のこと。
これがついているバイクなら、パニックでブレーキを握り込んでしまっても転倒するリスクは大幅に下がります。
なので今後新しいバイクを買う予定がある人はABS付きのバイクを選ぶことをおすすめします。