この記事では以下の疑問について答えます。
岩波文庫は難しいのか
タイトルによって読みやすさは異なりますが、基本的に岩波文庫は難しい本が多いです。
なので読めないからといって落ち込む必要はありません。
実際、私もなかなか読み進めることかできず、数十ページであきらめた岩波文庫の本はけっこうありますからね。
有名大学を出て毎月10冊以上の本を読む私でもそうなのですから、岩波文庫が難しいと感じるのはごく自然なことです。
また難しいからといって内容が優れているとは限らず、逆に簡単だからといって内容が劣っているわけでもありません。
背伸びして難しい本を読むよりも、しっかり理解できる本を読んだほうがはるかに有益な読書となります。
岩波新書も難しいものが多め
岩波文庫よりは難易度が易しいとされる岩波新書も難解なものが多めです。
こちらも読めなくてもガッカリする必要はないでしょう。
岩波文庫を読んでる人はどんな人?
岩波文庫を読んでる人には、生粋の読書家や本格的に学問を探求している人が多いです。
なので実用的な本をメインに読んでいるビジネスマンや、娯楽として本を読んでいる一般人には少しハードルが高いかもしれません。
中にはAmazonやブックメーターなどの評価を見て、他の人がラクラク読んでいることに落ち込んでしまう人もいるでしょう。
しかしよくよく考えてみてください。
岩波文庫を読んでる人は一流の大学を出ていたり、小さい頃から難しい本を読んできた熟練の読書家ばかりです。
つまりそれ以外のほとんどの一般人はそもそも岩波文庫の本に手を出しません。
くわえてレビューを書き込む人の心理も関係します。
たとえば岩波文庫の内容が難しいと感じた人がいたとしても、レビュー欄に「難しくてわからなかった」と正直に書くのは勇気がいりますよね?
素直に自分の能力不足を認めるのはプライドが邪魔して困難ですから。
なので必然的にAmazonなどに掲載されるレビューは
- 岩波文庫を手に取るだけの知的階級にいる人物
- さらにそこから内容を理解し、言語化できるだけの能力を持った人物
によるものになるので、その条件を満たすのはごくわずかの限られた知識人となります。
なので実際には難しくて数ページで断念した人のほうが大多数という可能性も十分考えられるでしょう。
あるいは岩波文庫を読んでる人の中には単なるスノッブ、つまり教養人を気取ってるだけの人物も一定数いるかもしれません……
昔はそうした人物を「岩波文化人」と揶揄する人もいたそうです。
岩波文庫が難しい人におすすめの出版社
岩波文庫を難しいと感じる人はどうしたらいいの?
岩波文庫の多くは古典なので、ほかの出版社からも発売されているケースが多いです。
同じタイトルの本でも訳者が違うだけで圧倒的に読みやすくなることは珍しくありません。
中でもとくに分かりやすいと評判なのが光文社の古典新訳文庫シリーズですね。
そして非常にありがたいことに、古典新訳文庫シリーズはAmazonが提供するKindle Unlimitedの対象になっている本がたくさんあります。
たとえば岩波文庫から発売されている読書法の古典『読書について』は光文社からも発売されており、Kindle Unlimitedの対象にもなっています(2023年9月時点)。
Kindle Unlimitedは月額980円で10万冊以上の本が読み放題という神サービスなので、使っていない人は損していると言っても過言ではありません。
なにせ月1冊でも読めばモトがとれちゃいますからね。
今なら30日無料お試し期間もあるので、まだ使っていない人はこの機会にぜひ使ってみましょう。
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