「新聞配達員には変な人が多い」
そんな声をよく耳にします。
元バイトからすると確かにこれは否定できません。
ぶっちゃけ新聞配達員って変な人ばっかりなんですよね。
というわけで今回は、新聞配達のバイトで私が見た変なスタッフたちを紹介しましょう。
また記事後半では新聞配達の人間関係についても語っていきます。
新聞配達の変な人たち
今回取り上げる新聞配達の変な人たちは全部で5人。
分かりやすいように一人ずつアダ名をつけました。
ノーヘルじいさん
新聞配達の変な人ひとり目はノーヘルじいさん。
見た目は70代ぐらいで正直ちょっと小汚い感じ。
で、いつも当たり前のようにノーヘルで配達に行くんですよね。
性格はどうかと言うと、いわゆる世話焼き。
いろいろアドバイスをしてくれて最初はありがたかったんだけど、慣れてくるとだんだん鬱陶しくなってきました(笑)
親切というよりも「おせっかい」って感じの人でしたね。
(でも相手は親切心でやってるので悪く言えない……というところがまた厄介なのです)
あと個室トイレのドアを毎回開けっ放しにして小便するのも特徴的でした。
不着王
新聞配達の変な人2人目は不着王です。
不着とは新聞の入れ忘れ(もしくは別の家への誤配)のこと。
うちの販売所では「不着件数ランキング」が貼り出されていたのですが、そこでいつもトップに君臨していたのが不着王です。
たいていの人はだいたい月0~3回ぐらいの不着に収まるんですけど、不着王は毎月30回ペースで不着を量産していました。
「なんで不着ばかりするんだ!?」とノーヘルじいさんに怒られているのも日常的な光景でしたね。
とはいえ、ダブルワークで新聞配達のあとは会社に通っていたらしいので、疲れがたまってミスにつながっていたのかもしれません。
見た目はメガネをかけた普通のおじさんで、性格も温厚な感じでした。
ただノーヘルじいさんのことは嫌いだったみたいですが……
クロちゃん
新聞配達の変な人3人目はクロちゃん。
見た目はクロちゃんみたいなぽっちゃり体型でちょっと強面の30代。
でも言動は年齢より20歳ぐらい子供っぽい感じでした。
驚いたのはある日の朝刊のこと。
いつものように新聞販売所に行くと、なにやら大声で泣く男性の声が。
よく見るとクロちゃんが号泣していたのです。
それも「うぇーん」と大声を出しながら。
理由は結局分からなかったのですが、クロちゃんみたいなルックスの男が全力で泣き叫ぶ光景は恐怖でした。
存在感ゼロおじさん
新聞配達の変な人4人目は存在感ゼロおじさん。
メガネをかけた50代ぐらいのおじさんで、今回紹介した人の中で唯一名前が思い出せません。
顔もどんなだったか思い出せず、メガネをかけていたという情報だけがかろうじて記憶にあります。
挨拶もせずヌルっと販売所に入り、いつの間にか配達に出ている……そんな人でした。
大学生
ラストは新聞配達をやりながら大学に通う学生。
これだけ聞くと立派な印象を持つかもしれません。
しかしこの学生、留年してます。
新聞配達で生活リズムが狂った結果、授業をサボりまくり、そのせいで1年留年してしまったのです。
学費が1年で100万以上かかることを考えると、稼いだお金すべてドブに捨てたようなもんですね。
ちなみにこの間抜けな大学生はかつての私です。
そう、私自身も変な人のひとりなのですよ。
新聞配達の人間関係
ここまで新聞配達の変な人たちを紹介してきました。
しかしこの人たち、決して悪い人ではありません。
確かに変わってはいますが、性格は基本的に温厚で口数も少ない感じです。
バイト中に口にする言葉があいさつだけ……なんてことも日常茶飯事。
新聞配達の人間関係はとても希薄で、ほとんど会話がありません。
そしてこの希薄な関係は、私のようなコミュ障にとってはとても居心地がいいんですよね。
変な人が多い分、周りに気を使わなくていいので他のバイトよりも精神的ストレスは少なめです。
それぞれが自分の仕事だけをして、それ以上はなにも求めない。
すごい気楽なんですよ。
私は新聞配達を3年間続けていたのですが、長く続けられた一番の理由はこの人間関係の希薄さにあったかもしれませんね。
コミュニケーションが苦手な人にとって、新聞配達のバイトは天職と言ってもいいでしょう。
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